気づきの伝道師 藤井一規です。
成功は誰もが望むことです。
しかし、成功したことが却って、
良くない結果を招いてしまうことがあるようです。
それはどうしてなのか?
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/18016/
この記事の目次
「成功ってのは、やっかいな教師だ。やり手を臆病者に変えてしまうからね」
by ビル・ゲイツ(米の実業家、慈善活動家)
私たちは経験から学ぶことができる。
うまくいったことからも、うまくいかなったことからも。
しかし、うまくいったがために、成功するための方策が
限定されてしまったりすることがある。
もうしばらく掘り下げていく。
<成功の積み重ね>
成功を積み重ねていくことができるって、うれしいこと。
なかなかうまくいかない人にとっては羨ましい限り。
しかし、成功を積み重ねれば重ねるほど、
崩れたときの衝撃も大きくなる。
すると、崩れないようにしたい、今あるものを失いたくない
という思いが生まれてくる。
そうなると、今後を考えたとき、
冒険することができにくくなってしまう。
成功してきた経験以外のことをすることに、
抵抗が生まれてくる。
<失いたくない>
そう、成功した体験があるがゆえに、
その体験から得たモノから離れることが難しくなることが起きるのだ。
そして、今あるものを失いたくない、という思いが
過去の成功体験をそのままなぞろう、
とする方向に向かわせ、
新たなチャレンジしようかとなったとき、今まで積み上げたモノを
崩してしまうことのリスクのほうが気になってしまう。
しかし、今までをなぞっているだけでは、
新しさが失われていく。
機能を拡張したり、応用したりすることも
ある程度はできるが、どこかで限界が来てしまったりする。
やはり何か新しいことに取り組む必要が出てくるが、
このとき過去の経験に縛られてしまいがちだ。
<すべては新しい>
しかし、考えてみれば、
すべてのことは変化し続けている。
社会も、市場も変化してしまっているかもしれない。
前回成功したからといって、同じことが通用するとは限らないのだ。
また、技術革新も進んでいて、
今までのやり方しかない、と思いこんでいると、
革新的な技術が生まれても、ついていくことができなくなるかもしれない。
さらに、思わぬ競争相手が現れることもある。
すべてのことは変化している。
となれば、生き残っていくものは、
物事の神髄を捕まえているものか、
自身を時代に合わせて変化させることができるものに限られる。
過去の成功に縛られていては、生き残ることができないかもしれない。