気づきの伝道師 藤井一規です。
私たちには想像力があり、理由を推定するチカラがあり、
思い込むことがあります。
そして、事実ではないことを思い込むと、
トラブルになったりすることがあります。
しばらく考えていきます。
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http://shitsumon-alacarte.com/mental/18060/
この記事の目次
「人間は事実に反することを想像してもよいが、事実しか理解することはできない。事実に反することを理解したとしたも、その理解は間違っている」
by アイザック・ニュートン(英の哲学者、物理学者、数学者 )
事実に反することを理解しても、その理解は間違っている。
ニュートンは断言している。
科学者としての強い思いが伝わってくるこの言葉、
もう少し掘り下げていく。
<事実に基づく>
科学は、事実に基づくことを忘れてはならない。
ニュートン以前は、起きている事実や物事を、
原因や目的を仮定して説明しようとすることが普通だった。
ニュートンと言えば、万有引力の法則がすぐ思い浮かぶけれど、
万有引力が何のために存在しているのか、万有引力が起きる原因は何か?
のほうを先に考えようとするアプローチだったと言える。
しかし、ニュートンはそれらには触れず、
ただ、どのような法則に従って引力が働くという事実が起きているか、
ということだけを示していった。
ニュートンは、
原因や目的を説明しなくても、
事実は事実だとする近代的科学の礎を作ったと言われる。
<思い込み>
確かに、物と物とは引っ張りあうということは、
不思議に思えるかもしれない。
私たちは不思議なことに出会うと、
その理由を知りたくなる。
手品を見たら、え、どうして?? となる。
理解しがたいことが起きていると、
それを理解したくなったり、
わけがわからなくなったりして混乱したりしがちなものだ。
理由を追究しようとすることは理解できる。
しかし、まず、事実は事実として冷静に受け止める必要がある。
手品では、錯覚や思い込みを利用して、
別のものを同じものだと思い込ませることで、
一瞬にして移動したように思わせたりする。
思い込みや先入観は、事実の理解を妨げたりすることが多いのだ。
<冷静に事実を>
私たちも日常の中で、何が事実で
何が思い込みや先入観なのかを区別しておきたい。
事実ではないのに事実だと思い込んだことで、
人間関係を損なったり、誰かを傷つけたりすることは、とても残念。
しかし、身の回りできっとたくさん起きている。
何が事実かをしっかり見極めていきたい。