気づきの伝道師 藤井一規です。
スマホに時間をとられがちな時代、
使い続ける弊害も言われるようになりました。
なんと、脳機能障害の原因にもなると言われています。
そして、スマホから離れた時間にお薦めのひとつが読書と言われます。
今日は読書について
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/18271/
この記事の目次
「書物は我々のうちなる凍った海のための斧なのだ」
by フランツ・カフカ(現在のチェコの作家)
スマホはたしかに便利。
しかし、現在のスマホの利用方法には、決定的に欠けている点があることに、
気づいておいたほうが良い。
もう少し掘り下げていく。
<便利なスマホ>
想像を超えた速度でスマホ時代になった。
電車に乗れば、ほぼ全員がスマホを手に持っている。
自分の知りたい情報は、なんでも簡単に手に入る時代になった。
わからないことはgoogle先生に聞けば、たいていのことは手に入る。
誰かとの会話も、電子メールはもはや時代遅れ、
Lineなどのチャット型となり、すぐ近くに座っていても
スマホでなんてことも珍しくない。
閲覧した情報の傾向から、興味のありそうな広告が
次々と表示されてくる。
考える前に、与えられたり、反応的に動くばかりになりつつある。
例えれば、騒がしい大量の情報の海に浮いて漂い、潮流に流され、
よりどころを失っているみたい。
<しずかに>
ときにはスマホを離れ、情報の潮流に流されるのをやめてみる。
閑(しずか)な時間を持ってみる。
刺激に反応し、騒ぎ、流されるばかりではなく、自分自身を確認してみる。
そのために効果があるもののひとつが読書。
本の世界の中に、しずかに浸ってみる。
しずかにすることによって、
気づくものが変わっていく。
微かな風に気づくかもしれない。
ちょっとした音に気づくかもしれない。
ほのかな明かりであるほど、光を感じられたりする。
<本を楽しむ>
本には、自分とは違った発想が入っていたりする。
そんな著者とゆっくり対話をしたり、
自分自身のことを考えたりする機会になる。
答えなんて書いてないかもしれないが、
現実の世界だって答えは決まっているわけではない。
効率や、コストパフォーマンスばかりを求める風潮は、
人間らしさや、物事の本質を見誤ってしまう可能性が高い。
本を読む時間は、
自分の中にあるけれど、
凍り付いて固まったままの大切なものを
取り出す機会になる。
書物を我々のうちなる凍った海のための斧と例えたカフカの言葉、
受け留める価値はきっとある。