気づきの伝道師 藤井一規です。
何かを手に入れたい!
という思いがあるから、そのための努力をすることができたりします。
しかし、こうしたモチベーションは、手に入れてしまったときには消え失せてしまいます。
持続する幸せを得ていくことについて
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/18523/
この記事の目次
「欲する心にはすべてを開花させる力がある。所有したという事実はすべてをしぼませ枯らしてしまう」
by マルセル・プルースト(フランスの作家)
人は手に入れたい!という欲があることで、
多くのモノを手に入れることができる。
しかし、手に入れたい、所有したいという欲は、
手に入れる瞬間にとても大きな幸福感をもたらしてくれるが、
手に入れた瞬間、その幸福感は失われしまったりする。
もう少し掘り下げていく。
<所有したい>
物でも、能力でも、何でも、
何かをしたい、所有したいという欲があることで、
私たちはモチベーションを持つことができたりする。
手にするためなら、苦労しようと、大変であろうと
意欲を持つことができる。
美味しいものを食べたい!という欲求があることで、
遠くまで出かけたり、長時間並んだり、といった努力を
気にすることなくできるようになったりする。
そして、美味しいものを食べたときの幸福感といったら!
<ヒドニア(ヘドニア)>
こうした、快楽追求で得られる幸せは、ヒドニア(ヘドニア)型と言われる。
この五感を刺激することで得られる喜びは、
ストレスや困難から逃れさせてくれ、
即効性があり、快楽ホルモンが出されたりする。
ただ、ヒドニア型の幸せは、
その瞬間は幸せを感じることができるもので、
日常生活の中でも大切な役割を果たしてくれているが、
持続性が無かったりする。
美味しいものを食べているときは幸福感たっぷりでも、
食べ終わって、余韻が消えてしまったら、
その幸福感は消え去ってしまう。
そして、その快楽がないと、普通の状態であるにも拘らず、
不満を抱いていしまったりする。
ちょうど麻薬で快楽を得ていると、効力が切れてしまったとき、
再び得ようとしたり、より強いものを求めてしまうように。
<ユーダイモニア>
これに対して、生きがい追求型の幸せがある。
瞬間的な幸福感よりは、
生きがいや、人生の意義を見つけてその意義を感じていったり、
成長していったり、誰かのために貢献していったり。
これをユーダイモニア型という。
即効性があるわけではないが、
持続的であり、常に自分とともにあるものだ。
<望ましい人生を>
幸福には、この2種類があると知って、
どちらも楽しみながらも、ユーダイモニア型を増やしていきたい。
そうすれば、常に幸福感を持ち続ける人生にすることができる。
欲する心を満たそうとしていると、手に入れた瞬間にその幸せは消え去ってしまったりする。
求めるものがあるならば、手に入れた先、何のために手に入れたのか、
その目的がユーダイモニア型の幸せにつながるのなら、
何のために手に入れようとしているのかを意識し、
手にいれたものを活用することで、
幸せを継続的に得るようにしていきたい。