気づきの伝道師 藤井一規です。
2019年ラグビーワールドカップ、
日本は初のベスト8となりましたが、
南アフリカに敗れ、準々決勝敗退となりました。
そこにはジェイミー・ジョセフという、素晴らしい監督の存在を認めたい。
その言葉のひとつについて、
しばらく考えていきます。
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この記事の目次
「ミスを恐れることこそ、ミスなんだ」
by ジェイミー・ジョセフ(ラグビー日本代表監督)
4年前のラグビーワールトカップで、南アフリカを破りながらも
惜しくもベスト8進出が叶わなかった日本。
しかし、今回の大会では、
明らかにもうひと段階成長したことが明らかになった。
そこには、大いなるチャレンジがあり、
ミスを恐れない心があった。
もうしばらく考えていく。
<名将のもとに>
チームを強くしようとするとき、
名将を招いて強化することはよく行われる。
前監督のエディ・ジョーンズを招いたときもそうだった。
エディは、ミスをしないように、こういうときはこうする、
というルールをしっかり定める方法をとった。
未熟なチームを育てていくために、効果的な方法だったといえる。
そうして、選手たちは厳しい練習を乗り越え、
2015年のワールドカップの予選リーグで3勝するという、快挙を達成した。
決勝トーナメントには進めなかったとはいえ、
エディの功績は大きく、2019年の日本開催にむけて、
監督継続はいったん決まっていた。
<ジェイミーを選ぶ>
しかし、高額な契約金をイングランドから提示され、
エディーは日本は去ってしまった。
いきなりの離脱は、大きな痛手となり、
次の監督選びに後手を踏むことになった。
そして、日本ラグビー協会は、ジェイミー・ジョセフを選んだ。
代表チームを率いた経験はなかったが、
日本でも1995年から2002年まで8年間プレーしており、
日本が好きで、日本のことを理解していたし、人間性もわかっていた。
世界のトップリーグの経験も豊富で、挫折も味わいながら、
優勝を勝ち取った経験もあった。
まさに今回のワールドカップ自国開催のために、
素晴らしい選択だった。
<大いなる成長>
10月20日の南アフリカ戦をみて、日本が世界のトップに立つためには、
もうひと段階大きなレベルアップが必要だと明らかになったけれど、
選手たちが、自分たちで考え、コミュニケーションを取り、行動している姿があった。
エディの元では禁止されていたという、
成功すれば効果は高いが、失敗したときのリスクも大きい
オフロードパスも、自分たちのモノにしていった。
キックパスなどの先端的な戦術も取り入れ、武器にしていった。
次の段階に進むには、リスクをとることでチャンスを広げる必要があった。
誰もがミスは犯したくない。犯したくないが、
リスクを取ればとるほど、ミスの可能性は高まっていく。
ミスを恐れて委縮してしまうことを、ジェイミーは恐れた。
ミスを恐れる心こそ、ミスなんだと伝えた。
そして、大きく日本チームは成長した。
おそらく、ジェイミーには延長のオファーが出されるだろう。
しかし、指導者として高く評価されたジェイミーに、
強豪チームから再び高額なオファーが届くことも考えられる。
もし、そうなったとしても、ジェイミーの言葉を大切にしていきたい。
「ミスを恐れることこそ、ミスなんだ」