気づきの伝道師 藤井一規です。
人は常にまっさらな状態で居るよりも、
同じようなことが起きることを予測して、
効率を上げようとする傾向があります。
しばらく考えていきます。
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この記事の目次
「悪いとわかっていても、人間がどうしても捨てられないものに先入観がある」
by 落合博満(プロ野球選手、プロ野球監督)
先入観が正しい判断を妨げるとわかっていても、
人はそこから逃れられなかったりする。
先入観を利用することと先入観から離れることについて
もうしばらく考えていく。
<先入観>
先入観とは、予め「先」に、「入」ってきた「観」念のことだ。
何らかの事前情報を受け取ったとき、
人はその情報から実際に会ったり、経験したことのないことであっても、
実態がどんなものかを想像することができる。
それは、人間が効率的に生きていくうえで編み出した、
思考短縮の手段の一つであり、有効に働くことが多い。
先入観と言うと、なんとなく悪いものとばかり考えがちだけれど、
実はとても役に立っていたりする。
だからこそ、先入観から逃れることは難しい。
<偏る情報>
先入観や思い込みを作った情報は、
何らかの偏った情報だったりする。
誰かの実体験の情報であっても、
その人の立場で、その人の受け取り方から来ているし、
情報を発信するときにも何らかの歪みや省略が加わっている。
完全な情報などは手に入らないし、
自分が体験することだって、
自分の立場で、自分の受け取り方、自分の考え方という偏りを避けることはできない。
どんな情報も何らかの偏りや歪み、省略を含んでいる。
<創造性の発揮のために>
先入観が妨げてしまうものの代表には、
創造性の発揮がある。
可能性が存在しているにもかかわらず、
先入観によって、こういうものだから可能性がない、
と思い込んでしまうことだ。
人であれば、過去を知っていても、
成長し、変化している可能性だってある。
考え方が変わっているかもしれない。
マヨネーズは、何かの料理やサラダなどにかけるもの、
と思っているかもしれないが、酢と油と卵が乳化した状態で混ざっているもの。
だから機能的に考えてみれると発見できるが、
実際に、炒め物するときの油の代わりなったりする。
酢の代わりに使うこともできる。
先入観は便利で、役に立つけれど、
創造性が欲しいときには一旦、先入観を横に置いておこう、
という意識を持って、捉え直すことも重要なことだ。