気づきの伝道師 藤井一規です。
知ったかぶりをしたり、知識をひけらかす人がいると、
なんだか嫌な気持ちになったりします。
でも何だか知っていることは、知っていると伝えたくなったりもする。
しばらく掘り下げていきます。
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この記事の目次
「みんな自分より物知りな人とは一緒にいたくないのよ」
by ハーパー・リー(米の小説家)
誰しもせっかく手にいれた情報を
自慢したくなったりするもの。
しかし、知らないふりをすることが、
実は結果としてよかったりする。
もうしばらく、掘り下げていく。
<物知りな人>
誰しも自分のことを認めてもらいたいと思っている。
自分に価値があるという思いを抱くことは、
人が生きていくうえで、とても重要な欲求だ。
だから、できること、知っていることを話したがる。
実際には知識や経験豊富な人ってとてもありがたい存在だ。
きっとハーパー・リーのいう「物知りな人」というのは、例えば、
自分が仕入れてきたとっておきのネタを
自慢気に話したところ、
「いや、それはねえ・・・こういうことなんだよ」
みたいに叩き潰してしまうような人。
また、言うことは立派だし、大きな野望をもっているけれど、
口ばかりで、中身はなく具体的でなかったりする人。
とにかく自分を大きく見せようとする人。
物知り顔で世間の風潮を語りたがるが、自らはなにもしない人。
・・・
こういった人たちではないだろうか。
こう思われてしまうと、せっかく多くの知識をもっていても
人間関係は残念なことになってしまいがちだ。
<知らないふり>
だから、知っていてもそれをひけらかすよりは、
相手の知っていることを聞き出すようにしていくほうが賢い。
ときどき、ものすごく知識を持っている人が、
アドバイスを求められているにもかかわらず、
知らない風を装って、直接それには答えない人に出会う。
私だったら、もし知っていたら、
つい自慢げにこうすればいいんだよ、
って言ってしまうかもしれないところだ。
しかし、その人の対応を見ていると、なるほど、こうすれば良いのか!
とすごく勉強になる。
<質問>
そんな人は、まず、よくわからないから教えて欲しい
といって、質問をしていく。
おそらく、何が問題なのかはすぐに見当はついているのだろうが、
相手の知っていること、意図していること、考えていることを明らかする質問をしていく。
誰しも自分の知っていること、意図していること、自分が生み出したアイディアは、
自分の財産であり、できれば大切にしたいもの。
大事なものであればあるほど、他の誰かからも認めてもらいたい。
だから、相手に考えを話してもらうことは、とても重要な意味を持つ。
そうしていくうちに、意図していることと実際にしていることとの間に
ギャップがあることに、話している本人が気づいていったりする。
そうなるように、質問していくのだ。
<自ら気づく>
問題点に自ら気づくことができたようにすることで、
相手は課題の解決と承認感と、両方を満たすことができる。
単に知識をアドバイスするだけだと、
相手の大事にしているものを打ち壊すことになったり、
相手の意図をつかめない状態で、見当違いのことを言ってしまい、
なんだこの程度かと、がっかりされたりする。
知っていても、知らないふりしつつ、気づくように質問をしていくことは、
人間関係を豊かにしていくうえで、重要なことのひとつのようだ。