気づきの伝道師 藤井一規です。
怒りや憎しみといったマイナスな感情とどう向き合っていくかは
人生において重要なことです。
どのように付き合っていくことがより望ましいのか、
しばらく掘り下げていきます。
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この記事の目次
「憎い人があろうはずがない。あなた方が何か憎らしいことを考えているだけだ」
by 中村天風(思想家、教育者、著述家)
憎いという気持ちを持ってしまうことも、
人生の上ではあるかも。
憎い、だけでなく、他のマイナス感情ももつことがある。
そんなとき、その感情はあなた自身が生み出しているのだと
気づく価値がある。
もうしばらく、掘り下げていく。
<感情>
感情は、私たちにとって大切なもの。
プラス思考がよいと言われ、「プラス思考崇拝」を持っている人がいる。
なるほど、できるだけポジティブな考えや感情を持っていることは素晴らしい。
ところが、ついマイナスな考えや感情を持ってしまう自分を
ダメな人間だ、と考えてしまう人を生み出してもいたりする。
しかし、マイナスと言われる感情を全く持たない人がいるとしたら、
何かおかしいと言っていい。
お母さんの胎内にいるうちから、
私たちは様々な表情をしていることが知られている。
怒りや悲しみに代表されるマイナスな感情も
人として大事なものだ。
<感情と自己表現>
自分の気持ちを素直に感じることは、
自分自身に素直になるということにつながる。
プラスであろうが、マイナスであろうが、
抱く感情は自然に湧き上がってくるもので、大切にしたい。
自分が大事にしているものが傷つけられたら、
怒りや憎しみ、悲しみと言った感情が浮かんできても自然だと言っていい。
こうした感情が出てこないほうが不自然だ。
<そのうえで>
感情が出てくることはそれが何であれ、
あなたらしさの発動だと言える。
ただ、その感情のままにふるまえばいいか?
というと、立ち止まってみる価値がある。
例えば、怒りの感情が湧いてきたとき、
その感情を感じることは自然なこと。
しかし、その感情に任せたまま爆発してしまうのは待ったほうがいい。
真意は別にあったり、相手の事情をよく確認してからでもいい。
憎らしいことを考えること自体も、起きてしまうこと。
ただ、それを引き起こした人が、本当に憎い人なのか?
と言うと、まず一致しない。
あなたの逃げ道が断たれて、なんて人だ!と思っても
実はあなたの成長を思ってしたことだったりする。
世の中には本当にいやらしい人もいるかもしれないが、
憎いからといって、非人道的なやり方で仕返しをして、
あなたを貶める価値があるとは思えない。
その憎しみは、自分が憎らしいことを考えているからだとすれば、
別の対処の可能性に気づくことができる。
自分を憎しみにまみれさせたままで暮らしていく必要はない。