気づきの伝道師 藤井一規です。
難しいから、という理由で二の足を踏むことってあるかもしれない。
しかし、しなければならないことは、
難しいからという理由で何もしなくてもいい、ということにはならない。
しばらく掘り下げていきます。
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この記事の目次
「難きを見て為さざるは、丈夫の志にあらず」
by 福沢諭吉(武士、蘭学者、著述家、啓蒙思想家、教育者)
丈夫とは、一人前の男という意味にとればよさそうだ。
難しいからといって何もしないものは、
一人前の男の志ではないと福沢諭吉は言った。
もうしばらく、掘り下げていく。
<明治の教育家>
福沢諭吉と言えば、まず今の一万円札の顔、日本を代表する顔だ。
また「学問のすすめ」が思い浮かぶという人が多いかもしれない。
江戸時代から明治時代への移行はまさに日本の大革命といえ、
学問・教育の世界にも大変革が起きた。
諭吉は、慶応義塾大学の創始者として有名だけれど、
それだけではない。
後の一橋大学や神戸商船高校、東京大学医科学研究所といった
大学や研究所、さらには病院の創設など広く学びや社会のためになる活動をしており、
明治六大教育家にあげられている。
<高き理想>
日本を変えていく上で、高い理想を掲げた教育は
大きな効果をもたらした。
短期間で、西洋の列強国に対抗できるほどの国に成長していくうえでも、
高い理想を掲げ、強力なリーダーシップで進むことが求められた。
まさに、難しいからと言って
しないというわけにはいかなかった。
しかも、資金が東京大学に集中して経営難になったり、
時の最高権力者であった伊藤博文から睨まれて、
慶應義塾のトップを退いたりと、
必ずしも順調とばかりは言えなかった。
それでも多くを為し、日本の教育に数多くの貢献をしている。
<難しいからこそ成長する>
難しいからといって、しないままにしてしまうのは一人前とは言えない。
そう言って、若者を鼓舞した諭吉。
確かに、やってもいないうちから、想像だけであきらめていたら、
できることでも達成できないままになってしまう。
簡単にできることだけをやっていたら、
成長することはできない。
困難を乗り越えようとするから成長がある。
何が足りないのか、どうすれば乗り越えられるのかを考え、
なんとかしようとすることが必要だ。
ただ今できることだけして、与えられるだけを待っているのでは、
一人前とは言えないと戒めているのだ。