気づきの伝道師 藤井一規です。
芸術も科学も同じ木の枝だとアインシュタインは言いました。
芸術も、科学も、人が追究していくものですよね。
追究させているものは、何なのでしょう?
しばらく掘り下げていきます。
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この記事の目次
「科学研究も人間の知的好奇心にもとづく創造であって、芸術やその他の文化活動と同じものだ」
by 湯川秀樹(理論物理学者)
人の知的好奇心。
人類がこれほど繁栄できたのは、知的好奇心だといえそうだ。
それが芸術や文化活動に向けられたのか、
科学に向けられたのかだけの違いだ。
発達した脳を持つことによって、私たちの活動は大きく発展してきたのだ。
もうしばらく掘り下げていく。
<脳の成分>
脳は頭蓋骨のなかに、髄膜に包まれ、脳髄液の中に浮かんでいる状態にある。
主役は脳神経細胞なのだが、脳の主成分は?というと水分の他には何と言っても脂質だ。
中でも、オメガ3脂肪酸と呼ばれる種類の油が大きな役割を果たしているという。
このオメガ3、細胞膜にしなやかさを与えてくれ、
複雑な脳神経のネットワーク形成に役に立っている。
神経細胞膜がしなやかであればあるほど、複雑な結びつきが可能だからだ。
<進化>
実は、人類の遥か祖先、まだ海で生活していた時期には
オメガ3は自分の体内で生成することができたという。
自分でつくりだすための遺伝子を持っていたのだ。
当時は全ての生き物が持っていたと考えられている。
生きていくために必須なものだからだ。
ところが、あるときから他の生物を食べることによって、
よりたくさんのオメガ3を手にいれることができるようになった。
食べて手にいれたほうが、楽にオメガ3がたくさん手に入る。
そこであるとき、自らオメガ3をつくることは必要ないモノとして
その遺伝子はなくなってしまったと推定されている。
<人の進化>
たくさんオメガ3を手にいれることができた種は、
脳を発達させることに成功していった。
それは、さらにオメガ3を手にいれる能力を身につけることであり、
脳もますます発達していく。
2足歩行することで、脳が大きくてもバランスがとりやすくなっていった。
そうして人類は生まれ、発展していった。
<好奇心>
脳が発達することで、
反応的な活動だけでなく、分析的な活動、
さらに創造的な活動ができるようになっていく。
そこにあるモノや現象に興味を持ち、
いったいどうなっているのだろう?
なぜこうなるのだろう?
仕組みを明らかにしようとしたり、
利用して新しいものを生み出そうとしたりしてきた。
全ては好奇心からやってきている。
美しいと感じるのは、なぜか?
素晴らしいと感じるのはなぜか?
科学も芸術などの文化活動も、知的好奇心があるからこそ
発展してきたのだ。
好奇心を発揮する機会は、まだまだ増やしてもいいかもしれない。