しつもんアート: 誰もわかってくれない症候群の対処法
「私の言葉はこんな風に伝わったんだな」
そんなことを感じた出来事がありました。
メンタルコーチ・カウンセラー・しつもんアーテイストの
かみかけ由美です。
先日、毎日新聞のライターさんから
私の活動について取材を受けました。
約2時間ほど、お話をしました。
ボイスレコーダーが横に置いてあり、
この中に私の「声」が収まっていくのだな、
そう思うと少し緊張しました。
聞き上手のライターさんのおかげで
和やかに会話が進んでいきました。
後日、その記事が届きました。
記事のタイトルはこうでした。
【子育てや教育現場で注目】
「夢を叶える魔法の質問」
~可能性信じる大切さ伝えたい~
「へえ~、私のことが
こんな風に記事になっている!」
活字になった「言葉」を読みながら、
まるで他人のことを見ているような
ちょっと不思議な感覚になっていました。
記事は
とても素敵にまとめられていました。
さすがライターさん!
記事を読んだ私の友だちは
「文字からまんまの由美さんが伝わってきたよ。
記事を書いてくださった方も
そう受け取られたんだなあと
うれしくなりました」と
メールをくれました。
友だちも、そう感じたんだね。
思考を言葉にしていく作業は
時には楽しく
時にはじれったく
時にはほとばしる勢いで
進んでいきます。
その一瞬、一瞬が
まるで「手放し」の作業です。
発せられた言葉は
一旦、私から離れ
相手のフィルターを通して
その方の心に届きます。
そしてその人の解釈で、
それは意味づけられていきます。
「言葉はこんな風に届いていくのだなあ」
今回の取材でそのことをより感じました。
私という人物は
受け取った側の感性で
創り上げられていくのかもしれない。
そう思っています。
しっかりもののワタシ
のんびり屋のワタシ
個性的なワタシ
平凡なワタシ
几帳面なワタシ
天然なワタシ
がんこなワタシ
くよくよするワタシ
・・・・・・
出会った人の分だけの「ワタシ」が存在します。
「あなた」も
いろいろな「アナタ」が存在します。
私のフィルターを通して見た「アナタ」。
パートナーのフィルターを通してみた「アナタ」
友達のフィルターを通してみた「アナタ」
ライバルのフィルターを通してみた「アナタ」
生きてきた数十年間で
出会った人の分だけの
「アナタ」が存在します。
どれが本当の自分なのか
時々わからなくなるときもあります。
たぶん、
どれも本当の自分なんだろうけど。
「本当の自分をさらけだすのが怖い」って
ときどき言う人もいます。
でも、人は、
その場その場で
その人らしさを
実はちゃんと
「さらけ出して」いるのだと思います。
当の本人が気づいていないだけです。
「私のこと誰もわかってくれないの」症候群に
陥っている人ほど
そのことに気づいていないように思えます。
「誰もわかってくれない」と
何かにおびえたり
誰かを責めているときは
自分が「ジブンのこと」を
わかってあげていないのだなと思って
丁寧に自分自身と対話してあげると
いいのかもしれません。
新聞記事の話から
いつのまにか
こんな展開になっちゃいました(笑)
記事の中の「ワタシ」との出会いは
とても新鮮な感覚でした。
ちょっと気恥ずかしくもありました。
記事を読んでくださった方が
どんなワタシをイメージしてくださるだろう?
それは、その方にお任せしようと思います。
読んでくださった人の分だけ
「ワタシ」が存在していく。
それでいいのです。
そのことを楽しんでいこうと思います。
これからもたくさんの人との出会いの中で
その人のフィルターを通した
いろんな「ワタシ」
いろんな「アナタ」を
見せられていくことでしょう。
そのひとつひとつが
どれも「ジブン」。
そう思うところからはじめてみる。
「誰もわかってくれないの」症候群の対処法は
「自分の正体はすでにバレている。
わかっていないのは自分だけ!」って
言葉にしてみてください。
言い放ったあとは
好きなことをまずはやってみる!
それにつきる・・・
と、個人的には思っています(笑)
「いくつかのジブン」