気づきの伝道師 藤井一規です。
いろいろな情報が溢れるこの時代、
より楽に、簡単に、効率よく欲しいものが手に入ったりもする。
しかし、真の美しさ、真に欲しいものを手に入れたいと望むなら、
時間と手間をかける必要がある。
今日は、時間と手間をかけて手に入れていくことについて考えてみたい。
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この記事の目次
「美の成るは、久しきに在り」
by荘子(中の思想家)
人はつい、欲しいものが、
インスタントに手に入るなら手に入れたいと
思っててしまいがちなもの。
しかし、基本は美しいもの、素晴らしい成果は
時間をかけて育てていくもの。
<インスタントに手に入るもの>
もちろん、即座に手にはいるものがダメだ
と言っているわけではない。
美しい花束をいただくことはうれしいもの。
しかし、受け取ったまま何もしなければ、
すぐに花は傷んでしまい、
美しさや、香りを楽しむどころか、
あっという間に捨てるだけになってしまう。
素晴らしいものをインスタントに手に入れたとしても、
本来なら何を大事にしなければならないのか?
を知らないままだとしたら、
せっかく手に入れても、保ち続けることができないのだ。
これは、人間関係でも同じこと。
<精進して身に付けたもの>
一流と言われる人たちは、基礎基本を大切に、
何度も、何度も、繰り返し、繰り返し練習したり、
実践し続けている。
そうして身につけたものは、
ふとした瞬間に、違いが現れる。
たとえば、お茶のお点前の手順を
一所懸命短期間に覚え、人前ですることはできるだろう。
しかし、集中が切れるような事態が起きたときや、
想定外の思わぬことが起きたとき、
時間をかけて大切にすべきものを
繰り返し精進してきた人であればありえない、
原理原則をないがしろにするような行いをしてしまったりする。
<望ましい結果は、育むもの>
成果をインスタントに手に入れようとしても、
なかなか得られないこともある。
そんなときには、今日の言葉「美の成るは、久しきに在り」
を思い出していきたい。
もちろん、ただ長くやっていればいい
と言うものではないけれど、
基礎基本、原理原則にかなっていることを
積み重ねることは必ず何かを生み出してくれる。
得てしてこの世の中、悪い結果は早く現れ、
良い結果は時間を経て現れてきがちなもの。
すぐに結果が出なくとも、
やるべきことは、続けていくべき。