気づきの伝道師 藤井一規です。
逃げると、追いかけたくなるという心理が働くという。
恐がっているとわかると、さらに攻めたくなったりするらしい。
今日は、逃げること、立ち向かうことについて考える。
<ブログ>
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この記事の目次
「なにごとも逃げてはいけない。敵に対しても、もしも、こちらが逃げれば、ますます激しく攻めてくるものだ。それと同じように、人生のさまざまな苦しみも、私たちが恐れおののいているのをみると、いい気になって、更にいじめてくる」
byミシェル・ド・モンテーニュ(フランスの哲学者、モラリスト)
実は、私は積極的に逃げることも大切だと考えている。
津波が襲ってきているのに、逃げちゃだめだなんて言ってはいられない。
何が何でも我慢しさえすればいい、というのは違う。
しかし、逃げるばかりでは、足りないというのも確か。
<逃げると、追いかけたくなる>
捕食動物は、逃げる動物を本能的に追いかける。
襲ってやろうと、対象を探している相手は、
対象を見つける。
見つけて追いかける。
追いかけて襲い掛かる。
ここまでがセットされていると言ってもいい。
逃げ出すということは、
反撃の意思がないことを示すことでもあり、
襲う側にとっては、
比較的安全な相手だということを示すことになる。
<相手を見極める>
すぐに逃げてしまうのではなく、
まずは、相手を見極めたい。
あなたが逃げ出そうとしている相手は、
実は、恐れおののくほどのものではないかもしれない。
しかしながら、逃げるときは、
相手から目を離し、
背中を向けてしまっている。
逃げるている間、
あなたは相手のことを知ることができなくなっている。
じっくり観察すれば、
実は相手の方こそが、あなたを警戒していたりする。
逃げることは、降伏の白旗を掲げていることになり、
相手に優位感、安心感をもたらす。
だから、逃げれば逃げるほど、どんどん攻めてきたりする。
<心を定める>
これは逃げ出すべき!と判断したら逃げ出してもよいが、
背中を見せる前に、相手と向き合い、見極める。
そして、まずは思い切って、戦う姿勢を見せてみる。
襲い掛かろうとしている相手も、
抵抗されそうだ、ことによると傷つくかもしれない、
と感じると、無理には襲ってこないもの。
これは、人生においての苦しみにおいても起こること。
こうして、少しずつでもいいから、
ただ目をつぶって、背中を見せて逃げ出す
という以外の選択肢を増やしていきたい。
うまく切り抜ける体験を重ねていけば、
あなたの対応能力が、どんどん高まっていく。