気づきの伝道師 藤井一規です。
何かを選択したり、始めるのには決心というプロセスがある。
重要なことになれば、選択に迷うこともあるだろう。
今日は、どのようにして決心してくかについて考えていく。
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この記事の目次
「決心する前に完全に見通しをつけようとする者は、決心することはできない」
byアンリ・フレデリック・アミエル(スイスの哲学者、詩人、批評家)
生きていると、さまざまな選択に迫られることになる。
ちょっとしたことでも、なかなか決められない人もいる。
実際、どのようにして決めていけば良いのだろう?
<決心するのを迷うとき>
誰もが、失敗したくない。
という思いを抱えていたりする。
痛みから逃れようとするのは、
人間の特性とも言える。
だから、より良い選択肢を選ぼうと慎重になって、
様々な情報を調べたり、あれこれ考えを巡らしたり
することもある。
その気持ちは、大切にしたい。
<決心しないことで失うもの>
ただ、決心して失敗して失うことを恐れる人は多いが、
決心しないことで、失うものがあることに気づかずにいたりする。
決心するまでの迷いの時間は、
決心して、行動を始めていれば失う必要がなかったもの。
人生には、実際にやってみなければわからないことがたくさんある。
というか、そのほとんどはやってみて、初めてわかることの連続。
決心して、準備して、やってみて、
それから修正していったほうが、
結果として先に進めることも多い。
安全を担保するためには、小さく始めたり、
修正の判断ポイントを早めにすることも効果がある。
<決心の速さと満足度>
決心・決断の速さと満足度に関する研究がある。
写真を何枚か撮影し、とても気に入ったものの中から、
どれか一枚だけをもらうことができるとする。
ここで、
A.今すぐ決め、後から交換することはできない。
B.一枚をとりあえず持って帰って、3日間は変更可能なので申し出る。
という条件があったとする。
結果として、同じ写真を選んだとしても、
その満足度は、Aの、今すぐ決め、後から交換することはできない。
とするもののほうが、Bよりも、はるかに高くなるという。
Aでは、これで良いに違いないと
自分の選択を擁護する方向にいきやすく、
Bでは、交換してもしなくても、
本当にこれで良かったんだろうか?という思いを、
猶予期間の3日の間、抱えたまま時間切れとなったりすることになり、
迷いの気持ちを抱きやすくなるということらしい。
<最善を尽くす>
未来に自分に起きることを
100%わかるなどということはない。
過去に戻って他の選択をし直すというわけにもいかない。
今する決心が、もっとも望ましいかをどうかを
予め知ることは不可能だと言ってもいい。
だとしたら、できるのは、
今、自分にできる最善をつくすこと。
判断のための新しい材料が手に入るあてがあれば別だけれど、
そのあてもなく、ただいたずらに決心を引き延ばすのはもったいない。
たとえ違う方向に進んでも、それは経験となっていく。
どんな選択をしても、その未来において、望む方に進んで行くことはできるのだ。