気づきの伝道師 藤井一規です。
人生には様々な困難が訪れることがある。
好調の波に乗っていても、いつまでも続くとはかぎらない。
であるなら、どのように対処していけばよいのか?
今日は、どのような心構えでいると、困難を乗り越えやすいのかについて考えていく。
<ブログ>
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この記事の目次
「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである」
byチャールズ・ダーウィン(英の自然科学者)
生物の世界は、より強いものが
弱いものを食べるようにできている。
しかし、地球の歴史を調べると、
必ずしも強い種が長期間生き残ってきたわけではない。
どのような種が生き残ってきたかを考えることは、
繁栄してくことへのヒントになる。
<生物の栄枯盛衰>
地球は、様々な幸運に恵まれて、
生物が進化する時間を得ることができた。
進化により、強い種も生まれ、知的な種も生まれた。
どの種も、子孫を残し、繁栄しようとする。
しかし、最強と考えられた恐竜も、絶滅してしまった。
現在は、宇宙からの大きな隕石の衝突と
大規模火山の大噴火によって、地球環境が急激に大きく変動し、
その変化に対応できなかったからといわれる。
人類のさきがけのいくつかの種も、
脳は発達していたのに、絶滅してしまった。
<タスマニアデビルの進化>
先日、ちょっとした記事が目に留まった。
オーストラリアのタスマニア島だけに生息する固有種
タスマニアデビルは、致死率100%に近い、がんのような病気が蔓延し、
絶滅するのではないかと考えられていた。
実際、25万匹だった彼らはわずか数千匹にまで減少した。
ところが、数の減少が止まったため、
どういうことなのかを調べたところ、ほんの数世代の間に、
7個の遺伝子に適応進化が起きていた。
7個のうちの5個は、哺乳類の免疫力とがんへの抵抗力に関連する遺伝子だという。
タスマニアデビルは、極めて短期間の間に、
致死率ほぼ100%の病原に対応して変化し、
乗り越えたと考えられている。
<生き残るためには>
恐竜や、タスマニアデビルの事例は、
周りの環境は、いつまでも同じではなく、
いかに早く変化に対応できるかどうかが、
生き残るカギを握っているということを
教えてくれている。
うまくいっていると、
うまくいかせるためにしていることを
継続しようとする。
同じことをすれば、同じような結果が生まれてくるのだから、
無理に変える必要がない。
これは、種の保存というだけでなく、
私たちの日常も同じこと。
同じことを繰り返すだけで済む方が、楽なのは明らか。
<困難を乗り越えるには>
だから、変えることには必ず抵抗が生まれる。
特に、今のやり方でメリットを受けていれば嫌がるだろう、
そうでなくとも、必要性もないのに変えることには
抵抗があったりする。
しかし、変えるチカラがなかったら、
変わることを受け入れられなかったら、
ちょっとした変化が起きたときでも、致命的になったりする。
だから、特定のやり方だけにこだわると、
行き詰る可能性が高いことに気づいておく必要がある。
人生においても、ビジネスにおいてもそれは同じこと。
ビジネスであれば、こだわるところは、
「やりかた」という具体的な内容ではなく、
たとえば、「お客様の笑顔」を得る、としておけば、
やり方を変えつつも、一貫することができる。
環境が変わろうとも、一貫して大切にするものを持っていると、
力強く生き残っていける。