気づきの伝道師 藤井一規です。
基礎基本は大切だと言われるが、
地道な努力って、していきにくいもの。
今日は、地道な努力をすることについて考えていく。
<ブログ>
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この記事の目次
「力耕せば、吾れを欺かず」
by陶淵明(中国、東晋・宋の詩人)
基礎基本を身に付けることは大切だと思っていても、
たいていは地味だったり、地道なことだったりして、
続けにくいもの。
こうした努力は、どのように活きてくるのだろう?
<力耕せば>
収穫を得ようとすれば、
そのベースとなるところをしっかり準備すること、
田畑であれば、土地を耕すことは、とても大切なこと。
蒔かれたり、植えられたりする作物は
そこから移動して、育つ場所を選ぶわけにはいかないので、
ベースとなる基盤が作物に合うように
準備できているかはとても重要。
しかし、重要とはわかっていても、
なかなか得られる成果が出た、という実感が得られないでいると、
続けにくくなっていく。
<違いの生まれるところ>
ときに、抹茶を点てていただくことがある。
その所作が、何とも美しい人がいる。
考えてみれば、抹茶を点てるだけなら、
器に抹茶をいれて、茶筅でかき混ぜたらいい。
まあ、誰でも出来るといえそう。
茶道を学び始めて、間もない人であっても、
順番を覚えたら、できることはできる。
しかし、ひとつひとつの所作に
美しさが感じられるようになるのには、
繰り返し、繰り返し実践する必要がある。
一回やったからといって、すぐに違いが出なくとも
積み重ねによって、大きな違いになっていく。
<別のところにも成果が>
基礎基本の努力の結果は、
成果を出そうとしたところ以外のところにも
現れることがある。
水泳が苦手だった、芥川賞を取った芸人の又吉さんは、
サッカーにおもしろさを見つけ、陸上トレーニングをしていった。
あるとき、泳いでみたら、びっくり!
え、こんなに泳げたんだ!速いじゃん
と思ったそう。
基礎基本はベースとなるものだけに、
必要な筋肉が鍛えらえていたり、
普段の身体のつかい方につながっていたり、
努力しようという思いとか、忍耐力の醸成にもつながる。
<努力は自分に必ず活きている>
だから、費やした努力は、
何らかの形であなたの中に蓄積されていると考えていい。
たとえ、形となって、実感できないこともあるかもしれないけれど、
あなたの中に、変化が起きつつあることを知っておきたい。
壁の塀の向こう側で美しい花を育てていても、
変化を感じられないかもしれない。
しかし、壁の高さを越えて伸びたとき、
大きく成長していることに初めて気がつく。
そして、いずれ美しい花が咲く。
特に子供のときには、
そんな経験をしておきたいもの。
そして、もちろん
地味な努力をするときにも、
何らかの楽しみや喜びを加えたり、
成長を、変化を実感できるように
工夫を加えていきたい。