気づきの伝道師 藤井一規です。
人を嫉妬したり、憎んだりしない方がよいと言われる。
そこにはどんな理由があるのだろう?
今日は、自分の考えが及ぼす影響について考えていく。
<ブログ>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/9915/
この記事の目次
「人を嫉妬し憎むことは、自分を嫉妬し憎むことです。結局はめぐりめぐって自分にハネ返ってくるからです」
byジョセフ・マーフィー(アイルランド出身の宗教者、著述家)
マイナスの考え方をすることは、
自分に返ってくるという。
それはどうしてなのか?
そして、どのようにしていけばよいのだろう?
<言葉を手に入れて>
人間が大きく発達できたのは、
言葉を使うことによるところが大きいといわれる。
それは、言葉を使えば、仲間と共有することができる情報が
格段に増やすことができる。
「レモン」という言葉があれば、
「レモン」を知っている誰かに伝えるためには、
大きさや味、香り、色、どんなものかなどなど、
いちいち細々と説明しなくても、
3音節発声すれば伝わるし、
文字を持っていれば、
音声にしなくても相手に伝えることができる。
さらに、初めて「レモン」に出会う人にも、
実物を渡して、「レモン」だと伝えたら、
次からは、「レモン」と言うだけで通じ合える。
<言葉と思考>
便利な「言葉」を手に入れた私たちは、
考えることと、言語とをくっつけていく。
形のない体験や、思考や判断も、「言葉」に当てはめていく。
「幸せ」「不幸」「良い」「悪い」「好き」「嫌い」・・・
また、「言葉」によって、体験やイメージ、感情が湧きかがってくる。
「幸せな体験」という言葉で、
自分が紐づけている体験が思い出され、
それを再体験することができる。
<言葉のチカラ>
言葉を大切にするようになり、
思考と結びつけていったことで、
たったひとつの言葉で、ものすごく素敵な気持ちになることができる。
「ありがとう」「愛しています」「あなたのおかげです」・・・
長年の苦労が、大切な誰かからのひとことで、報われたりする。
そして、たったの一言で、とても傷ついてしまうことも。。。
言葉は、単に何かを伝えようと表現するだけでなく、
その人の在り方にも影響を与えるチカラがある。
<心身への影響>
たとえば「嫉妬」「憎む」という言葉を思い浮かべることは、
自分のなかに、その言葉に紐づけた体験、イメージ、感情・・・
それらが自分の中に蘇ってくることになる。
もちろん、それを相手にぶつけることもできる。
しかし、一番その気持ちを感じるのは、相手よりも自分自身。
相手は、あなたが言葉を発してから影響を受けるけれども、
あなた自身は、言葉を発する前から、その言葉の影響を受けている。
相手だけに向けたくても、あなたの中にも、
嫌な感情が湧いてきてしまう。
<使う言葉を選ぼう>
だから、どんな言葉を使うかで、あなたへの影響が変わっていく。
自分に呼び起こしたい気持ちと、結びついた言葉をたくさん使えば、
本当にその気持ちが生まれていく。
どんなもので満たされた人かは、
どんな言葉を使うかで決まってくる。
使う言葉は選んでいきたいもの。