気づきの伝道師 藤井一規です。
自分のことを間違っていると思いたいひとはいないだろう。
そう、人は、自分は正しいと思いたい。
しかし、そのことが思い込みを生み、進歩を妨げることがある。
今日は、自分と異なる考え方との付き合い方について考えていく。
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この記事の目次
「自分こそ正しい、という考えが、あらゆる進歩の過程で最も頑強な障害となる。これほどばかげていて根拠のない考えはない」
byジョシュア・ホーランド(米国の作家)
誰もが自分を否定するものと、共に居ることは心地の悪いもの。
しかし、自分こそが正しいと思い込んでいると、
思わぬ落とし穴にはまってしまうかもしれない。
どのように考えていけばよいだろうか?
<正しい/正しくない>
何かが正しい、正しくないというとき、
それは、過去からの経験と、たまたまその立場で考えたことから決まってくる。
数学で考えたら、1+1は2かもしれないが、
2人でやれば2人以上の成果が出ると考えるひとにとって
1+1は2以上になると考えらえる。
ある人からみたら、正しいが、
別の人からみたら、正しくないってことが起きる。
今の状況だけから考えていて、
本当にいいのだろうか?
<自分の考えはどこからくるか>
自分の考えは正しいと、思いたいものだけれど、
そうすると、それ以外のものは間違っていることになる。
自分の思いにそぐわぬものは排除するか、矯正しようとしたりする。
ところで、自分の考えとは、どこからやってきたのだろう?
きっと、これまでの人生の中で経験したり、知り得た情報から培われている。
もちろん、最善を尽くしてはいるだろうけれど、
従来の自分の枠の中で考えているのに過ぎない。
<考えは変化する>
あなたも、自分の昔の、子どものときの考えと、
今の考えとは同じではないはず。
それは、未知なことに出会い、新たな経験をしたら、
これまでの考えが変化するかもしれないということを示している。
だから、これまでの自分が考えたことの無いような
突拍子のない考えにも、どこかに正しさがあり、
ひょっとしたら、すぐにあなたもそちらのほうに、
考えを変えてしまうかもしれない。
そして、考えが変化することは当たり前のことなのだ。
<異なる考えを大切に>
自分が正しいと思っている考え以外のものに出会ったときは、
新しいチャンスがやってきた、と言えるかもしれない。
どんなに異端だと思っても、門前払いしないで、
まずは「(あなたは)そうなんですね」
と受け留めていきたい。
そして、興味を持って、「なぜそう考えるのか?」
を聞いていきたい。
聞いていけば、きっと新しい発見がある。
受け入れるかどうか決めるのは、よく聞いてからでも遅くないのだから。