気づきの伝道師 藤井一規です。
昨日と今日とは違うものです。
それは時間の違いだけ、ということではないようです。
どんな違いがあるのでしょうか?
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/16890/
この記事の目次
「私は昨日に戻ることはできない。なぜなら、昨日の私は別の人間だったのだから」
by ルイス・キャロル(英国の数学者、論理学者、写真家、作家、詩人
今日の自分は、昨日とは違う。
一日の経験を終えて、今日を迎えるとき、
何が起きているのか?
もうしばらく、掘り下げていく。
<細胞の入れ替わり>
私たちの身体は、川の中にできた洲のようなものだと言える。
生きるためのエネルギーと材料を手に入れるために
食事として、自分ではないところからいただいてくる。
そして、古くなってしまった細胞であったり、
不要になったものや老廃物を排出しながら生きている。
ちょうど、上流から運ばれてきた砂が洲に新たに加わり、
また水の流れとともに一部が洲から川下に流出していくかのよう。
<内的世界のアップグレード>
生物の肉体的な流転だけでなく、
脳内においても変化が常に起きている。
私たちは経験したことをもとに、
新たに学んだりしている。
特に夜寝ている間に、
昼間の体験が脳内で整理されて、
必要なものだと判断したものは残り、
不要なものは忘れ去られていくという。
常にアップグレードが行われるのだ。
<昨日とは違う自分>
赤ちゃんを見ていると、
日々の変化の大きさがよくわかる。
数日の間に驚くほどの成長をしていたりする。
成長して大人になっていくと、
私たちはなんとなく、自分というものは
連続していて変わっていないように思ってしまうけれど、
実際には、気づかないうちに大きな変化をしていたりする。
加えて、今まで気づいていなかった事実に気が付くと、
その事実を知らなかった過去に戻ることができなくなる。
その事実を加えた状態で自分が再構成されていく。
<今を生きる>
経験したことを加えつつ、使用されなくなったり
不要になったものを排出しながら、常に新しい自分を再構成している。
その新しい自分で、今を経験している。
だから、昨日と全く同じことが今日起きたとしても、
受け止め方はまるで違ったものになっても不思議ではない。
今この瞬間は、二度とやってこない貴重な時間なのだ。