妻の話は、どうしてこうも取り留めがないのでしょうか?
「で、何が言いたいの?」
そんな一瞬で相手を黙らせる最恐の「悪魔の質問」をしてしまいます。
二人は違う人間だから、一緒にいられるの♡
ウインドーショッピングを楽しむ妻を見て思う。
「買わないのに試着するの?」
レストランでなかなかメニューを決められない妻を見て思う。
「オススメでよくない?」
プロセスを楽しめる女性。
プロセスより結論の男性。
すべてがそうとは言わないけれど、やっぱ男と女って違うんだな。
そりゃ、恋人同士のころはよかったよ。
何を聴いても愛の言葉に聴こえたもん。
何を話しても、それはもうラブソング。
でもね、5年、10年、15年。
貯蓄も増えたが脂肪も増えた。
子どもは増えたし、小ジワも増えた。
毎日一緒に暮らしてるんだもん。
話題は限られてきますよね。
取り留めのない話を聴くのは、しんどい作業なのです。
それで、ついつい心ない言葉をかけてしまうわけです。
でもね、旦那さんだって聴こうとしてるんだよ。
うん、僕は聴こうとしてるんだって。
だけど、論理的じゃないから、何が言いたいかわからないんだもん。
でもね、こうやって言ってくれたら、オレ、話を聴くよ。
旦那さんを振り向かせる言葉があります。
子どもを支えるお母さん、お母さんを支えるお父さん
ある日の家庭訪問、こんな話をされました。
「この子に勉強させることが苦しかったです…」
聞けば、学校からよく電話をいただいてたそう。
「宿題をちゃんとやらせてほしい」
「明日は◯◯の提出です」
「進路が心配です」
「学校でも指導しますから、家庭でもよろしくお願いします」
ご両親は一生懸命がんばりました。
声をかけます。
注意をします。
ですが、いつまでたっても勉強は進みません。
なぜって、この子ね、勉強が嫌いなんです。
だから、宿題はやらないし、提出物は出さない。
学校の先生だって手を焼いていたのです。
それでも先生は電話をかけてきます。
「一緒にがんばりましょうね」
優しい言葉をかけてきます。
でもね、お父さんお母さんはそれが苦しかったんだそうです。
もっとがんばれ!もっとがんばれ!って聴こえてしまうの。
お父さんお母さんは必死になったよ。
学校が言うようにがんばったよ。
勉強をしたくない我が子に勉強をさせようとしました。
叱りました。
怒鳴りました。
すると、どうでしょう。
子どもは親の存在が本当に嫌になってしまったんです。
どんどん関係性が壊れていってしまいました。
それでね、もうどうにもならないところまで来ちゃってね、僕が出向くことのなりました。
また、こんなこともあります。
子育てのことで困難に直面したとき、こんな場面によく出会いました。
「お前の育て方がよくない」
「あなたのやり方は間違ってる」
そうやってお互いを責め合う。
でもね、そこから何も生まれません。
足りない部分があるならば、それを指摘し合うのは、愛ではありません。
補い合うのが愛なのです。
こんなこともあります。
お母さんは一生懸命やっている。
それなのにね、お父さんが突然登場して、「お前の子育てのせいで…」みたいなことを言ってしまう。
うん、こんなのは大変。
旦那さんはね、この言葉を使ってください。
「いつも、ありがとう」
これでいいんですよ。
「オレにできることがあったら言ってな」
これでいいんですよ。
妻を支える!
これが大事!
はい、今、自分に言い聞かせています!
子は鎹(かすがい)と申します。
昨今は、そんな子どもの存在を苦しく感じられているご家庭も多いようですね。
でも、その本質には夫婦の会話の減少があると思うの。
ほら、そのスマホを置いて、話しかけてみてください。
夫婦がよくよく語り合ってください。
互いを責め合うのではなく、補い合える部分に気づき合ってください。
「ねえ、あなた。私の話、黙って10分だけ聴いて」
「オレにできることがあったら言ってな。いつもありがとう」
ほら、うまくいきそうでしょ?