気づきの伝道師 藤井一規です。
成果を出す人、出せない人の違いの大きな要因は
観察力があるかないかだ、と言われることがある。
今日は、観察力について考えていく。
<ブログ>
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この記事の目次
「観察力の優劣は、人間に大きな差をつける。ロシアのことわざにあるように、注意力の散漫な人間は、『森を歩いても薪を見つけられない』のである」
byサミュエル・スマイルズ(英の作家・医者)
同じことを体験したり、学んだとしても、
人によって得るものに大きな差が生まれたりする。
その差はいったいどこから来るのだろう?
<観察力>
シャーロック・ホームズは架空の人物だけれども、
観察眼の鋭さによって、気づきうる情報が
実にたくさんあることを教えてくれている。
毎日通勤でそばを通る公園がある。
3本の高い楓があったが、あるとき短く切られていた。
同じバスに乗る人に、
そのことを伝えたが、へぇ~そうなの。という反応。
人は、その人にとって重要ではない情報は、
たとえ視界に入っていたり、音が耳に入っていても
認識されないようになっている。
それはそれで、脳が休憩できるのでメリットがあるが、
本当は意味があるのに、
気づかないこと、気づこうとしていないことがあることを示している。
<観察力を起動する>
まず、関心を持つことは、
観察力の発動に役に立つ。
自分の隣の席の人の体調が
よいか、悪いか。
上司や部下の、家族の機嫌がよいか、どうか。
意外と忙しさにかまけてしまって、
自分の大切な人の様子を
観察することを忘れてしまっているもの。
「困っているなら、そう言わなきゃわからないよ!」
というのも事実だけれども、
相手の状態を観察して読み取り、
気になったときには、
「なにかあったの?大丈夫?」
と、一言声を掛けることが、
相手にとってものすごい救いになることがある。
<観察力を鍛える>
観察力は鍛えることができる。
初めのうちは、ざっくりとしかわからなくても、
よく観察していると、
話をしているときの手の動かし方、姿勢、
目の動かし方、言葉の選び方、顔の筋肉のようす、
・・・
こういったことで、
相手の状態や、傾向をかなり詳しく知ることができる。
カウンセリングしていて、
「今何か思い出しましたか?」
と伝えると、
「どうしてわかるのですか?」
とびっくりされることがあるが、
本人がしっかり合図を送ってくれているもの。
その人と、心を開いて会話をしたいと思うなら
心を開いてくれているかどうかに気づきたい。
そのための観察力は磨いておきたい。
<観察力が違いを生む>
このように観察力は人とのコミュニケーションの入り口、
そして今の状態を知ることにも活かすことができる。
もちろん、人とのコミュニケーションだけでなく
人生で起こることすべてにおいて、
変化や違いに気づくことは、
その背景にあるものにも気づくことになっていく。
違いを生み出す違いが何なのか?という方向に意識が広がっていくと、
あなたの人生にも大きな違いが生まれてくる可能性が広がる。